10年間の電気火災の件数(令和3年)
10年間の電気火災の件数(令和3年)
【火災全体と放火火災は減少、電気火災は増加傾向】
10年間の推移を見ると、火災全体は44,189件から35,222件と20%減少し、火災全体は減少傾向と言えます。
放火は8,590件から3,888件と半数以下になり、放火は減少傾向と言えます。
電気火災は4,694件から5,633件と20%増加し、電気火災は増加傾向と言えます。
電気により出火に至る要因としては「短絡・スパーク・絶縁劣化・漏電」のように正常回路以外に電流が流れて発生する場合と、「金属の接触部が過熱する・半断線」のように正常回路に流れる電流で発生する場合があります。
電気設備は単相3線式と三相3線式の違いや100Vと200Vの違いはあっても一連の流れは同じで、どこでも火災が発生する可能性があり、出火した場所により「電気機器・電灯電話の配線・配線器具・電気装置・交通機関内配線」として集計されます。その中で「電気機器」は10年前922件でしたが令和3年は1,816件となり、10年前の2倍近くになり電気機器の増加が著しいです。
【電気火災が増加する理由?】
電気機器が原因とは市販の電気製品からの出火であり、「短絡・スパーク・金属の接触部が過熱する・絶縁劣化・半断線」が要因での火災発生が考えられますが、電気製品は安全装置など年々改良され安全性が高くなっているため、電気製品が火災発生しやすくなったとは考えられず、件数が増加している理由は別にあると思われます。
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