令和2年までの10年間火災損害額
電気火災の損害額は増加
【放火の損害額は減少、電気は増加!】
10年間の損害額の推移を見ると、放火の損害額は80億円前後から40億円弱と約半数になり、放火の損害額は減少傾向と言えそうです。
電気火災は100億円前後から200億円で推移しており電気火災の損害額は減少傾向ではないと言ます。
【調査技術の進歩で電気火災の損害額が増加?】
「電気火災は物証が残りにくい!」のブログでも触れましたが、電気火災は全焼すると原因の特定は非常に困難です。首里城の火災は残念ながら原因の特定に至りませんでしたが、もし仮にテレビなどで指摘のとおり電気が原因で、その原因を特定することが出来たとしたら、電気火災の件数が1件増加、損害額は53億円増加となります。
電気火災は全焼など焼損程度が大きいと原因の特定が難しいでが、その原因を特定することが出来ると、件数は1件増加ですが損害額は多額の増加になります。
以前は解明出来なかった電気火災を調査技術の進歩により解明出来るようになったため電気機器の件数が増加し、件数の増加以上に電気機器の損害額が増加している可能性もあると思われます。
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